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プロフィール

ゆめのゆき

Author:ゆめのゆき
3匹の猫と暮らしています。
小学校の図書室でボランティア5年目。
子供の頃から本好きで、編集者やイラストレーターの経験もあり。娘の幼稚園で絵本サークルを立ち上げ、小学校でも6年間、読み聞かせボランティアをしてきました。今は特別支援学級の子ども達に読み聞かせする機会をいただき、楽しませていただいています。子ども達は可愛いです♪
イギリスのファンタジー、マザーグース、アリスの本と黄金期のイラストレーターの絵本は、かなりコレクションしています。
少女マンガも好きな作家さんの本はコレクションしています。

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わゴムはどのくらいのびるかしら?

Category : 読み聞かせ
雨でしたね~
今日は何を読もうかな。。
また司書教諭の先生が借りてきてくれてたビッグブック「わゴムはどのくらいのびるかしら?」があったので、これにすることに。。(安易~~^^;)

輪ゴムをベッド飾りにひっかけて、どこまでのびるか。。って男の子が引っ張っていくんだけど、外に出て、自転車に乗り、バスに乗り、汽車に乗り、飛行機に乗って、船に乗って、 ラクダに乗って・・・ついにロケット?!
ここまでやるの~~?! 
みんな、え~~っ!って大騒ぎ!

月からボーーン!とベッドに戻ってきましたといって終わるんだけど、見返しをめくると、今まで乗った乗り物のおもちゃが部屋に順番に並んでいて。。「夢だったの?!」って。。

あ~、そういうオチだったんですね。

本編ではそれは一言も言ってなくて、見返しの絵で語ってるんですね。ちゃ~んと子ども達が見つけるように描かれていて、なんともシャレています^^

うそだ~!とか文句垂れてる子もいましたけど^^;概ねみんな盛り上がって楽しんでくれました。

わゴムはどのくらいのびるかしら?わゴムはどのくらいのびるかしら?
(2000/07)
マイク サーラー

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前にも書いたように、新年度にまた司書教諭の先生が変わったのだけど、私と同じように、地元小学校でずっと読み聞かせをやり、図書ボランティアもやってきた方なので、視点も似ていて、問題意識もとても近くて、行動派でお掃除好き?! (←ここは違う^^;)
私の意見もどんどん取り入れてくれるし、とってもやりやすく、ますます図書室が充実する気がしています。
今日もほとんど動かない本を学級文庫に回して、新刊を入れるスペースを空けるため、今まで気になりつつできなかった整理がいっしょに考え、アイディアをだしながら動けて、なんだかスッキリ!! リニューアル、うまくいきそうな気がします!楽しみ!
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よかったねネッドくん

Category : 読み聞かせ
今週の読み聞かせは、どうしようかな、先週に引き続き「ぶたぶたくんのおかいもの」と同じ作者土方久功の「ゆかいなさんぽ」にしようかなぁ。。となんとなく考えてたのだけど、図書室に出勤したら、司書教諭の先生が「よかったねネッドくん」のビッグブックを図書館で借りてきてくれていたので、これはいいかも!とすんなり決定。

内容はすっかり忘れていましたが、これはなかなか面白い本でしたね~
よかったね、のシーンはカラー、困ったね、のシーンはモノクロで交互に現れます。
予測不能のハプニングの連続だけど、ラストはハッピーエンドに持っていってくれます。
子ども達も大喜びでした。
このビッグブックは英語での原文も併記されているのですね。
フロリダにいかなくちゃいけないネッドくん、ニューヨークに住んでいることもわかりました^^

男の子が多いクラスなので、新メンバーが慣れるまではこういう面白い本がいいですね。ビッグブックは大きくて迫力があるのもいいです。

よかったねネッドくんよかったねネッドくん
(1997/11)
レミー チャーリップ

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こちらはビッグブック

ザ・ビューティフル展

Category : 美術展・展覧会
昨日、やっと行けました。

http://mimt.jp

ザ・ビューティフル看板


ターナー展→ラファエロ前派展→ザ・ビューティフル展

と続けて見ると、イギリスの美術の流れがわかるんです!

とりわけ、先日までやっていたラファエロ前派展からは、後期続いている形での展示になっています。ジャポニズムがどれだけ流行ったかもわかります。
ヴィクトリア&アルバート美術館からの所蔵品が多いです。

おなじみのロセッティ、モリス、バーン=ジョーンズの作品も引き続き展示されていて、さらにウォルター・クレインの作品も、絵や工芸品も何点か来ていて、嬉しかったです。
ケイト・グリーナウェイのタイル絵もありました!

ウォルター・クレイン鳥
ケイト・グリーナウェイ


私はこの時代の彼らの絵本が大好きなんです!
10代の頃から少しづつ買い集めています。

プレラフファエロの次が今回の唯美主義になっていって、ワッツ、ムーア、レイトン、ゴドウィン、そしてオスカーワイルドの登場、もちろん挿絵はビアズリーです!
ビアズリーの有名な「サロメ」は何枚か、それに私は初めてみたアーサー王と竜のイラストは現代の幻想系イラストといってもわからないくらいの新しさ!怖いけど、結構すき~

ビアズリー

ツレは当時の家具がきてるというので期待してたみたいだけど、そんなに数はなかったのかな?私は十分楽しめました。 東洋風タイル絵のや凸面鏡のついた棚や椅子、タペストリーや食器、時計。。

バーン=ジョーンズの靴のデザイン画も可愛くて好き。今売っててもおかしくないんじゃないですか?欲しい~

バーン・ジョーンズの靴

後は写真も。ルイス・キャロルのはなかったけど、大人になったアリス・リデルをもモデルとして撮っている女流写真家キャメロンの作品も数点。
このエヴァンスという人の「階段の海」ってすごくないですか~?

階段の海

図録のデザインもとってもすてき!中身もうっとりしちゃいます♪ これで2400円は絶対買い!

図録

そうそう、この三菱1号館は、昨年だったか、「バーン=ジョーンズ展」もやりましたね!
煉瓦のすてきな雰囲気の建物は、明治時代のものを復元したそうです。建物の構造も面白く、すてきな美術館です。東京駅八重洲南口からすぐ。雰囲気、東京駅に似てますよね。
美術館の廊下から見える中庭もすてきです。おしゃれなレストランもありますよ~

三菱中庭

5月6日まで。GWに行ってみてはいかが? 贅沢な時間を過ごせますよ~

パパ、お月さまとって!・ぶたぶたくんのおかいもの

Category : 読み聞かせ
新年度が始まりました!
今年もまた1年で司書教諭の方が移動になってしまったけど。。
今度の方は、私と同じように、長年読み聞かせボランティアから図書ボランティアをしていらして、その間、好きが講じて?司書の資格をお取りになって、司書教諭デビューされた同年輩の方。地元ということもあり、共通のお知り合いも何人もいらして、私が赤木かんこちゃんを呼んでレクチャーをしてもらったときもいらしてたみたいで。。あちらは私を見るなり、ああ!お会いしてます!ですって!^^;
なんだかとってもやりやすそうでよかった~

春休み中に、各クラスから戻ってきた学級文庫を点検して、新一年生が1クラス増えて5クラス編成になるので新たに配分するんだけど、本の冊数が足りないという。。
それで、私も家から何冊かまた寄付したんだけど、それよりも、長年廊下の書棚に眠ったまま埃をかぶったままの除籍された本たちがずっと気になっていたんだけど。。それを1冊1冊拭いてきれいにして学級文庫用に甦らせるという作業を提案!
本たちもきっと喜んでるだろうな~と思うとすごく嬉しかった!
やはり痛みがひどかったり、続き物で1巻がなかったものなどは見送り。。あとは時間のかかる作業なので、適当に切り上げたけどね。

さて、昨日からは新学期初の図書ボランティアで、今年は特別支援学級にも新入生が入ってくるというので、どんな子がくるかと楽しみにしてました。
そしたら、1年生男子1名、3年生男子1名の二人が新しいお仲間になりました。
女の子は相変わらず一人だけ。。

初めての読み聞かせは、家からもってきたエリック・カールの「パパ、お月さまとって!」と図書館で借りた「ぶたぶたくんのおかいもの」を持っていって、どっちがいい?って聞いたら、ほとんどがエリック・カールのほうだったので、読みました。
これってすごくいろんな工夫がしてあって、楽しいんですよね~
観音開きや上開き、下開き・・・それはウケましたよ~^0^
図書室にも入れてほしいけど、痛むんですよね~~^^;
うちの子一人でもこんな感じだから、図書室に入れたら、すぐにボロボロになるのは目に見えてる・・^^;修理するのは私だから~~!

パパ、お月さまとって!パパ、お月さまとって!
(1986/12)
エリック カール

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お月様1
お月様2
お月様3
お月様4

「ぶたぶたくんのおかいもの」は隠れたロングセラー絵本。まだ時間があったので、こっちのほうがいいって言った子がいたから、続けて読むことにした。
シュールで面白いお話で、楽しんでくれたんだけど。。新入りさんがきて、ちょっとまだ落ち着かないかな。。集中力が切れちゃったかな。。1冊でやめる勇気も必要だったかも~^^; 反省〜

しばらく慣れるまでは無理せず、楽しい時間を作ることを考えよう。

ぶたぶたくんのおかいもの(こどものとも絵本)ぶたぶたくんのおかいもの(こどものとも絵本)
(1985/02/28)
土方 久功

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野川 一夜限りの夜桜ライトアップ

Category : おでかけ
今年も行ってきました!
年に一度、3時間だけの夢幻の夜。
ご近所の映画の照明の会社、アークさんがボランティアでやってくれています。
昨日は一日雨で、今日に延期。夕方からまた雨でどうなるか心配したけれど、無事に開催になりました!
雨上がりで空気も澄んで、お月様とお星様も参加して、いっそう幻想的で美しい夜になりました。

夜桜27

夜桜3

夜桜20

夜桜31

夜桜5

夜桜1

夜桜4


2013年度☆読みきかせリスト☆3学期☆

Category : 読み聞かせ
☆3学期☆

1/8 ぐりとぐらのいちねんかん 中川季枝子・山脇百合子


1/15 よにもふしぎな本をたべるおとこのこのはなし オリヴァー・ジェファーズ


1/22 えほんをよんで、ローリーポーリー


1/29 風の子しりとり とだこうしろう


2/5 ふゆめがっしょうだん 長新太


2/12 きらきら 谷川俊太郎


2/27 ぼくんちカレーライス つちだのぶこ


3/5 よるのきかんしゃ ゆめのきしゃ ダスキー・リンカー/トム・リヒテンベルド


3/12 ともだち ヘルメ・ハイネ

2013年度☆ 読み聞かせリスト☆2学期☆

Category : 読み聞かせ
☆2学期☆


9/18 おつきみこびとのおはなし まついのりこ


9/25 どろんこおそうじ さとうわきこ


10/2 ないた 中川ひろたか・長新太


10/9 まいごのペンギン オリヴァー・ジェファーズ


10/22 はしれ!カボチャ


10/30 もりのかくれんぼう 林明子(大型)


11/6
11/13 なにをたべたかわかる? 長新太


11/20 ファーディとおちば


11/27 かにむかし 木下順二・清水昆


12/4 みんなうんち 五味太郎


   おやすみ はたらくくるまたち ダスキー・リンカー/トム・リヒテンベルド


12/11 おおきいツリー ちいさいツリー


12/8 いたずらかいじゅうのたんじょうび ハッチンス


12/15 十二支ものがたり 瀬川康男

2013年度☆読み聞かせリスト☆1学期☆

Category : 読み聞かせ
ブログは今年に入って始めたので、1年間特別支援学級で読み聞かせした絵本のリストを載せてみます。

☆1学期☆

4/17 おさるはおさる いとうひろし


4/24 地震がきたらどうするの?(紙芝居) 赤木かんこ


5/1 ももたろう 松居直


5/8 ぐりとぐらのえんそく 中川季枝子・山脇百合子(大型)


5/15 そらまめくんのベッド なかやみわ(大型)


5/22 くいしんぼうのあおむしくん


5/29 10までかぞえられるこやぎ 林明子


6/5 はがぬけた 大島 妙子


6/12 おじさんのかさ 佐野洋子


6/19 くまのコールテンくん ドン・フリーマン


   わにさんどきっ、はいしゃさんどきっ 五味太郎


6/26 おかえりなさいスポッティ H・A・レイ


7/3 あかずきん


7/10 せかいいちおおきなうち レオ・レオニ

アナと雪の女王

Category : 映画・演劇
考えてみれば、ディズニーの長編アニメーションを映画館で観るのは「美女と野獣」以来?
それを考えると、20歳の娘をディズニー映画に連れていったことがないということになる。今時、そんな子がいるんだろうか?
(アニメーションでなければ「アリス・イン・ワンダーランド」には連れて行った。「チャーリーとチョコレート工場」もそうだっけ?あと、ビデオは別)
私自身は子供の頃、今のように娯楽も多くなかったからか、ディズニー映画と東映まんがまつりにはほとんど連れて行ってもらったのではないか。
「トイストーリー」のプロモーションをテレビで観て、これは今までと全く違う世界だと思い、受け入れられなかった。その後次々と新作が発表されるが、全く観たいと思ったことがない。
それがなぜ、今回「アナと雪の女王」を観ようと思ったのか。
それはまず、あの主題曲「Let it go」のシーンを予告で観たから。
歌っているのが、大好きなアメリカのドラマ「glee」のシェルビー役、イディナ・メンゼルというのだから。しかもジェシー役のジョナサン・グロフもクリストフ役で歌うというのだから。
そして「メリーポピンズ」の製作秘話を映画にした「ウォルト・ディズニーの約束」と合わせて観たいと思ったのである。

まずは併映の短編「ミッキーのミニー救出大作戦」が思いがけず素晴らしい作品で驚いた。1920年代、モノクロで平面的なのミッキーマウス初期作品をそのままやるのかと思いきや、描かれた立体的な劇場のカーテンに画面から飛び出したミッキーマウスが立体的な3DCGアニメになり、i-phoneを使っている。こういう仕掛けは大好きだ。全く予想もしていなかったこの短編の存在にいきなり引き込まれてしまった。しかも、モノクロのミッキーの声はウォルト・ディズニー本人だというのだから、さすが、である。

さて、「アナと雪の女王」である。
冒頭でいきなり湖の氷を切り出すシーンに驚く。本当に氷、なのである。アニメーションもここまで表現できるようになったのか、と感心することしきり。その後も雪と氷の表現の美しさは本当に息をのむ。昔、ディズニーのアニメーションは、光を駆使した芸術だときいたことがある。表現の為の技術はパンフレットにも書いてあったと思うが、雪の結晶はふたつとして同じものはないので、研究を重ねてこの映像を作ったという。
CGアニメの質感の均一な感じが受け入れられなかったように、この映画の大きすぎる目の少女たちにも抵抗があったのだが、なんと、すべらかな肌にはソバカスが表現されているのだ。ソバカスなんかないほうがどれだけ仕事が楽なんだろうに。雪だるまのオラフの滑らかな柔らかい動きも素晴らしい。
とにかく、アニメーションはここまで表現できる時代になったのだと、感じ続けていた。
ストーリーについては、クレジットで見間違いかと思ったが、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの名前が一瞬見えた。
まさかこれが「雪の女王」が原作だと? 全くのオリジナルストーリーでしょう? 原題は「FROZEN」だし。
アナの性格は、「雪の女王」に攫われたカイを探しに行く少女ゲルダを参考にしているそうだ。このあたりもディズニープロのうまいところなんだろうな。すっかりやられました。
ストーリー展開も予定調和ではないハッピーエンドで、文句のつけようもありません。絵のストーリーも、とても丁寧に作り上げている作品。
見終わったあと、多くの人たちがまさに魔法にかかって満足感でいっぱいになるのではないかと思う。吹き替えでは、アナが神田沙也加、エルサは松たか子。二人ともミュージカルの舞台でも活躍しているので、こちらも観てみたい。
そして、他のディズニーアニメーションも観てみようかなぁ。。

メリー・ポピンズとメアリー・ポピンズの間で 〜「ウォルト・ディズニーの約束」〜

Category : 映画・演劇
まず、思い切りネタバレあるので注意!!



映画「ウォルト・ディズニーの約束」を観た。
「アナと雪の女王」も観たが、同時にディズニー映画が2本ロードショー公開されているのは極めて珍しいことではないだろうか。
この映画は1964年に公開された映画「メリー・ポピンズ」のメイキングといっていい。メイキングというか、それ以前、イギリスの児童文学「メアリー・ポピンズ」シリーズの作者、パメラ・L・トラヴァースに20年かけて映画化させてほしいとラブコールを送り続けたウォルト・ディズニーと、それをあまり承服したくないトラヴァース女史がアメリカに渡り、ディズニースタジオでスタッフたちとのあれやこれやの葛藤をしながらも映画化にこぎつけるまでの話と言った方が正確かもしれない。
お固いイギリス人作家が軽薄なアメリカ人に自分の大切な作品を汚されたくないという訳だ。しかし、新作も書けず、金銭的にも困窮していたようで、映画化されればその分お金も入ってくるのだからと弁護士に促される形でいやいやアメリカに向かうトラヴァース。
用意されたホテルに着くと、その部屋にはディズニーのキャラクターのぬいぐるみが部屋中に置いてあり、トラヴァースは卒倒しそうに。
ディズニー側としては、精一杯のウェルカムの気持ちをよかれと思って表したのだろうけど。
次々とクローゼットにぬいぐるみを押し込む女史。そのなかにクマのプーのぬいぐるみを見つけ、「哀れなA・Aミルン!」と吐き捨てる台詞がある。
ミルンの「くまのプーさん」とトラヴァースは無関係ではない。「くまのプーさん」の挿絵を描いたアーネスト・シェパードと「メアリー・ポピンズ」の挿絵を描いたメアリー・シェパードは父娘なのだ。
実際に面識があったかどうかは知らないが、それで他のキャラクターたちとは違う反応をしたのかもしれない。
しかしこれには疑問がある。「クマのプーさん」がディズニー映画として公開されたのは、「メリー・ポピンズ」より後の70年代のはずだからだ。だから、この時点でプーさんのぬいぐるみはディズニーから出ていないと思う。

プーさんといえば、ディズニー映画になるというので、プーさんの物語を愛する友人と観に行ったとき、ショックで泣きそうになったのを、よく覚えている。この騒がしさはなに? あののんびりしたプーさんワールドがこんなになっちゃって!!クリストファーロビンの服装も普通の男の子(これはイギリスでは珍しくないのだが、女の子の格好をさせられていた幼児期を恥じていたというクリストファーご本人の希望?)。
それから20年以上して、プーさんはテレビシリーズとして何作もアニメ化されたが、それを観た後、この映画をまた観ると、とてもゆっくりしていて、プーさんワールドに近いと思えてしまうのは、世の中のスピードがさらにアップしていったからなのだろう。ミルンが亡くなって、息子のクリストファーがそうしたのかどうか定かではないが、確かにある時期シェパードの挿絵のついたキャラクターグッズの版権までがディズニーの印が着いているのを見つけて驚いた。シェパードの挿絵の版権までディズニーが買ってしまったのだ。
それを思えば、この映画のトラヴァースの気持ちは、ファンとして、とてもよくわかる。

トラヴァースに話を戻そう。彼女についてのことはあまり知られていないと思う。少なくとも日本では。例えば前述のミルンについては、息子の書いた本も出版されていたり、プーの物語の誕生については繰り返し語られ、よく知られていると思う。
だから今回この映画でたくさんのことを知ることになった。
まず原題「SAVING MR.BANKS」であるという点。確かにこのタイトルでは、メアリー・ポピンズを知らない人にはなんのことやら?であろう。
メアリー・ポピンズが乳母としてやってきたのがバンクス家。お父さんはもちろんその名の通り銀行員という設定。トラヴァースの父親が銀行員だったのだ。それもその仕事を苦痛に思っていたという人だった。
映画が進んで行くと、その瞬間が訪れる。それは「ディズニーの約束」なんかではない(このタイトルの約束とは、ウォルトにメアリー・ポピンズの映画化をせがんだ娘への約束ということであろう) 。
最初子ども達に関心のない仕事の鬼といえる父親として脚本が設定されている。それに意義を唱えるトラヴァース。これでは父親は悪者扱いだと激怒。
そこで、ウォルト、スタッフと作曲者のシャーマン兄弟は考える。映画のラストで、銀行をクビになったバンクス氏が、子ども達の破れた凧を補修し、婦人参政権運動に忙しい母(これも映画での設定。イギリスと違って、アメリカでは乳母を雇うならば、普通の主婦では説得力がないということらしい)は、勇ましく歌いながら登場したときにしていたたすきをはずして凧のしっぽに提供し、家族そろって公園に凧を揚げに行くというラストにつながった。そのときの「凧をあげよう」の歌ができたとき、思わず、お固いトラヴァースがいっしょになって歌い、踊りだすという感動のシーンがこのタイトル「Saving」の意味になる。
私もいっしょになって身体が動き(エアで)思わずいっしょに歌ってしまった。
この時、トラヴァース役のエマ・トンプソンの歌と踊りが素晴らしいと思ったら、元々ミュージカル出身の方だったのですね。知らなかった。。^^;

とにかく原作を壊してほしくなくて、ほとんど全てに対してNo!を言い続けたトラヴァースが、この原作にないラストシーンによって、自分も父も救われたというのがこの映画のテーマなのだ。
この後、まだ話は続くのだが、ラスト近く、映画の完成試写会でのトラヴァースの涙を、ディズニーが感動して泣いたのかと思い、声をかけたら「あまりにアニメが酷くて泣けた」という台詞に大笑い。これは本当のことらしい。ディズニー役のトム・ハンクスのこのときのなんともいえない表情がいい。
さらにその後、イギリスに帰ったトラヴァースが新作を書くというエピソードが描かれる。それは「メアリー・ポピンズのお料理の本」。これは実際に「プーさんのお料理の本」に続いて日本でも出版され、かなり売れたと思う。ただのお料理の本ではなくてお話付きというので話題になった。その後、「メアリー・ポピンズのお隣さん」など、晩年になって新作を次々と発表していて、最近もこの映画の公開に向けて、日本でも再販されている。

この映画の予告を最初に観た時、これは凄い映画だと思った。あらゆる童話を原作にして、その暗さや病んだ部分をきれいに取り去って、まさに魔法をかけてエンタティメント化する天才、ウォルト・ディズニーの映画作りの秘密が観られると思ったからだ。しかもウォルト・ディズニーを揶揄した描き方をもしているようだし、それを本家ディズニープロが今になって映画化するとは!
そんな意味で、児童文学の研究者などからはウォルト・ディズニーはよく思われていないだろう。そういった文章や発言はよく耳目にする。
しかしなにも考えなくても、誰にでも受け入れられる大衆性。これはなみなみならぬ才能と言うほかはない。
この映画を観た後に、「アナと雪の女王」を観てもそう思った。これがアンデルセンの「雪の女王」から発想したというのは驚きの事実だったが。言わずとも充分オリジナルストーリーと言うほかない。

私自身のことを言えば、「メリー・ポピンズ」を子供の頃初めて有楽座でみて虜になった。当時まだ字幕が読めなくて、若き叔父は後悔したようだったが。とても感謝している。
映画を観て、何年もかけて原作を読み、ますますメアリー・ポピンズの物語の虜になった。
高校時代に映画がリバイバル公開されたので、友人とまた観に行った。彼女もまたハマってくれたので、原作の本を貸したところ、不評。映画と違って、メアリー・ポピンズが冷たくて怖い人だったからという理由で。でもエピソードによっては好きなものもあったと言う。
原作から入った人に会ったことがあるが、その人は映画が嫌いだと言っていた。それは先に私がプーさんの映画を観て感じた嫌悪感と同じような理由だった。それは仕方ないことなのかもしれない。
小説と映画はメディアが違う別物なんだということ。
(悔しいけれど)ディズニーの才能は認めざるを得ないが、映画に感動したら、それをきっかけに原作にも触れてほしいというのが、小学校の図書ボランティアをしている私の願いである。

この映画を観る前に「メリー・ポピンズ40周年記念」DVDの約1時間もの特典映像を観た。まさにそれがこの映画の下敷きになっているメイキングなのだ。ガイド役は音楽を作ったシャーマン兄弟の弟、ロバート・シャーマン。トラヴァースとの葛藤の日々についても詳しく話してくれている。主演のジュリー・アンドリュースやディック・ヴァン・ダイクなどによる当時の撮影秘話もとても興味深いのでおすすめである。

ウォルトディズニーの約束
http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/walt

メリー・ポピンズ DVD


風にのってきたメアリー・ポピンズ


帰ってきたメアリー・ポピンズ


扉をあけるメアリー・ポピンズ


公園のメアリー・ポピンズ


メアリー・ポピンズのお料理の本


メアリー・ポピンズ AからZ



さくら通りのメアリー・ポピンズ


メアリー・ポピンズのおとなりさん